近年、「安全性が高い」「木材が除湿・換気を行ってくれる｣　「リサイクル可能で環境破壊を招きにくい」等といった特性が注目され、住宅建築における木材のすばらしさは誰もが認めるところになっています。しかし、仮にそういった実利的な側面がなかったとしても、私たちはやはり、木の風合いや肌触り、木の香りを求めていたことでしょう。

木をふんだんに使った空間にいるだけで、私たちの心は癒され、ゆったりとした気分になることができます。私たち日本人の細胞一つ一つの中に刻み込まれた木の温もり、木の優しさ、木の心地よさの記憶は、そう簡単には消えることはないで
しょう。